第1话 三秒规则

译者:夜

校对:工藤空

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――なにやら頭に衝撃が走った気がした。そして目が覚めた。

ーー不知为何我感到我的头部受到了冲击。随后我睁开了眼。

 周囲はとにかく真っ白。そして目の前には同じ様に真っ白い貫頭衣を着た金髪の少女が、俺の両頬を両手で挟んだまま固まっている。よく分からないけれど、とりあえず声をかけてみるか。

周围一片雪白。而且在我的眼前,有一位同样穿着雪白色贯头衣的金发少女,她正用着她的双手夹着我的脸颊一动不动。虽然不是明白,姑且还是先跟她打个招呼吧。(注:“贯头衣”是人类发明纺织初期的服装形式之一。)

「あの、すいません。ここはどこですか?」

“那个,不好意思。这里是哪儿呀?”

「……はっ! ……やっぱり目覚めてしまいましたか。このまま目を覚まさなければ良かったんですけど。はぁー、どうしよう……」

“……啊!……你果然还是醒来了么。本来就这样醒不过来就好了的。啊—,该怎么办……”

体をビクンと揺らした後に不穏な発言をした少女は、ガックリと肩を落としてそう答えた。よく見たら金髪なだけじゃなくて、目の色も青くて外国人さんのようだ。掛け値なしの美少女である。

少女晃动了一下身体,突然失落地说出了那样的危险言论。仔细一看,她不仅仅是金发,眼睛也是碧蓝色的,像外国人一样。是一个不折不扣的美少女。

 というか背中に羽が生えているように見えるけどコスプレってやつ? 外国人さんのコスプレってクオリティ高いのは飛び抜けて高くていいよね。

不过话说她的背上看起来好像长着羽毛,这是cosplay吗?外国人的cosplay质量都相当的高。

 そんな余計なことを考えたりもしつつも、目の前の状況を理解していくのと同時に自分の体の変化に気づいた。

我一边想着那些没用的东西,一边努力去理解眼前的状况,同时也注意到了自己身体的变化。

 あれ? 俺って手足もなんもなくね? というか丸っこい球になってね?

咦?我的手和脚怎么没了?或者说,我怎么变成了一个圆球样的东西?

 頬を触られてるような感触はあるんだが、手足は無く、そしてなぜか自分が球体になっているのは自覚できた。そんな球体の俺を金髪の少女が両手に持って、少女の顔と同じ辺りまで掲げているのが今の状態のようだ。はっきり言って普通じゃない。

虽然我的脸颊有着被触摸的感觉,但我没有了手和脚,而且也不知自己为何变成了一个球体。现在的状态好像是,金发少女两手捧着球体的我,把我举到了与她的脸相同的高度。说白了就是很不寻常。

「あ、あの、これってどういう状況?」

“啊,那个,这是什么情况呀?”

「あっはい、説明しますね。あなたは死にました」

“啊,这个。让我来说明一下吧。你已经死了。

  アッハイ。……っていやいやおかしいって!

“啊哈。……不,不,这很奇怪吧!”

  昨日はたしか仕事が終わってそのまま行きつけの居酒屋に寄って、ずいぶん酔っ払ったけど、なんとか自宅に帰って、そのままベッドに潜ったはずだって!

我记得昨天工作结束后,我去了常去的居酒屋,虽然喝得烂醉,但总算还是回到了家,应该就那样钻到床上去了才对啊!

「あー死んだ時のことをよく思い出せない方は確かにいるんですけど、あなたの場合は違いますね。酔っ払ったときに派手に滑って後頭部を床にぶつけたでしょう? 酔っ払って覚えてないかも知れませんけど。アレが原因でお布団の中で死亡したみたいですね。そんなに苦しくはなかったんじゃないでしょうか。ラッキーですねー。まぁその場ですぐに病院に駆け込んでいたら助かっていたかもしれませんが」

“啊,确实是有那种不太能记得死的时候的事情的人,但是你的情况不一样。你不是喝醉的时候,不小心滑倒,后脑勺狠狠地撞到地板上了么?也许是你喝得烂醉了不记得了。好像就是因为这个,你在被子里面死亡了。也正因如此,你不是就没有那么痛苦了么。这也算的上是走运吧。嘛,如果你那时赶紧到医院去的话,也许就能得救了。

 マジかよ。俺死んじゃったの。まだやりたいこともあったのに。というかわざわざ話さなくてもダイレクトに頭の中の思考を読んじゃってますよね。

不是吧。我已经死了么。明明还有想做的事情没做。话说我也不用特意说出来,她是能够直接读懂我脑子里的想法的吧。

「そうですね。私、天使ですから」

“没错,因为我是天使哦”

 ドヤ顔で天使(自称)は答えた。ウソであってくれと思いたいけど、どう考えてもドッキリでもないし夢にしてはリアルすぎる。やっぱり俺死んだんだなあ。そして目の前の少女は天使なんだろうなあ。

这位天使(自称)得意洋洋地回答道。虽然我很想认为她说的是假的,但无论怎么想,因为这也不是整人节目,就算是梦的话,这也太真实了吧。我果然还是死掉了啊。然后,眼前的这名少女就是天使吧。

「あの、それでこれから俺はどうなるんでしょう。なんか球体になってますし」

“那个,接下来我会怎么样呀?我现在已经成了一个球体了”

「あ、ああ……それなんですけどね、今のあなたは魂だけの状態です。そしてこれから魂洗機で魂を洗い、記憶を無くして輪廻転生の旅に出てもらうはずだったんですけど」

“啊,那个啊……虽然是这么说,现在的你是只是一个灵魂。接下来我应该用魂洗机洗涤你的灵魂,消除记忆,让你踏上轮回转世之旅。”

 魂洗機? と疑問に思ったところで天使の目線が横に向く。目線の先には二槽式の洗濯機みたいなモノがあった。え? もしかして俺ってこれで洗われちゃうの?

“魂洗机? 就在我疑惑的时候,天使的视线转向了旁边。视线的尽头是类似于二槽式洗衣机的东西。诶?难道我就要这样被洗了么? ”

「そうですね。本来ならここにあなたを入れて、ゴワンゴワンと現世の記憶や罪を落としてもらい、キレイになったところで現世に再出荷するんですけどね……」

“是啊,本来就是要把你放到这里面去的,把你在现世的记忆和罪孽一点一点地抹去,洗干净之后,会再把你送到现世里去……”

 なんだか歯切れが悪いな。遠い目をしながら変な汗かいてるし。

总觉得她有些闪烁其词。因为她一直看着远处,还冒着冷汗。

「実は私、今日が転生作業初日の新人でして、ついついうっかり、あなたをポロリと落としてしまったんですよね。それでその衝撃であなたが目を覚ましたんですけど」

“其实今天是我来做转生工作的第一天,一不小心就把你掉到了地上。也正因为那个撞击,你才醒了过来。”

 頭を打って死んで、死んでからも頭かどうかは分からないけど床に落とされたワケですか。嫌なことは続くもんだな。でも体調?に不調はないし、いいんじゃないですかね。死んだのは残念だけどどうしようもない。さっさと洗濯機にゴーしてくださいよ。

说是因为头部受到了撞击而死的,但我也不知道头撞到地板后怎么样了。我也讨厌去想象那情景。但是我现在的身体状况?也没有不舒服的感觉,这也不是挺好的嘛。虽然死了挺可惜的,但也没有办法啊。快把我放进那个魂洗机里面吧。

「そうしたかったのは山々なんですが……。普通は意識がない状態の魂をサッと魂洗機に入れて、サッと出荷するんです。ほらこのように」

“我也很想那么做……。但一般情况下,把没有意识的灵魂快速地放入魂洗机,很快就可以出货。看,就像这样。”

 と真横に天使が目線を向けた瞬間、真っ白い小部屋だと思っていた白い壁が半透明になり、周囲の様子が分かった。

就在天使将视线转向正前方的瞬间,原本以为是雪白的小房间的白色墙壁变得半透明了,可以看到周围的情况了。

 まるでコールセンターか何かの工場のように横一列に並んだ羽の生えた白い方々が、いきなり空間に現れた球体を掴み取り、魂洗機とやらの洗濯槽にしか見えない方にぶち込んでいる。

就像客户服务中心或者工厂里一样排成一横列,那些长着羽毛的白色天使,猛地抓住空间中突然出现的球体,我只能看到它们被放入到魂洗机的洗涤槽里。

 そして洗濯槽にぶちこんだ球体をすぐさま取り出し、次は脱水槽らしい方に叩き込む。それで脱水された? らしい白い球体は脱水槽の横に空いた穴からコロリと転がり、自動的に横付けされた白いベルトコンベアのようなものに乗せられて奥へ奥へと消えていく。

然后那些被塞进洗涤槽的球体,片刻就出来了,接着往像是脱水槽的方向冲去。然后是要被脱水了吗?白色的球从脱水槽旁边开着的的洞里滚了出来,自动地停在白色的像传送带一样的东西上,往里传送,慢慢地就消失了。

 その一連の作業を延々と繰り返しているようだ。作業スピードは恐ろしく早い。まさに職人芸だ。ちなみに天使たちは横一列に並んでいるが、その端は見えない。広さどんだけだよ。

那一连串的操作没完没了地重复着。操作速度快得吓人。这简直就是职人芸。顺便一提,天使们排成一列横列,却看不到另一端。这里的面积是有多大呀。(*职人芸:只有经过充分的专业训练才能做到的高超技艺。)

「あんなペースで作業しているなら、俺一人にこんなに構っている余裕はないんじゃないの?」

“如果是以那样的速度工作的话,你不是就没时间管我一个人了吧?”

「そうなんですけど、あなたのように意識を取り戻してしまうと、かなり面倒なことになってしまうんですよね。魂洗機は前世の記憶や汚れを洗い流せますが、天界で目覚めてしまうとそれらが上書きされちゃって消えなくなっちゃうんです。あーあー……どうしよう」

话说是这么说,但像你这样恢复意识的话,会变得相当麻烦。魂洗机可以洗去前世的记忆和罪孽,但是如果在天界醒来的话,记忆和罪孽就会被覆盖在灵魂上,无法消失。啊啊啊啊……该怎么办啊?”

 天使は俺を両手に持ったまましゃがみこんだ。かなり落ち込んでるようだ。また俺を落とさないでね。

天使双手捧着我,蹲了下来。好像很消沉的样子。可别再把我弄掉了啊。

「で、でもあんな流れ作業じゃ、今までにも失敗した前例とかあるんじゃないの? それにほら、三秒以内ならセーフだとか!」

“但、但是,那样的流程操作,之前也有过失败的先例吧?而且,你瞧,难道不是“三秒以内都安全”么!”

「そうなんです。実は意識を取り戻しても三秒以内なら完全に上書きする前に洗っちゃうのでセーフなんですよね。研修でもそのように習いましたから。ガンコな汚れ程度の認識です。でも思わず頭が真っ白になっちゃって、あなたを手に持ったまま固まっちゃったんですよね」

“是啊。即使是恢复了意识,在三秒以内,完全覆盖之前清洗的话,是安全的。研修的时候也是这么学的,对于顽固污渍的识别。但是我的头脑不由得地变得一片空白了,手捧着你就僵住了。”

 三秒ルールあるんかい。しかももう手遅れなのかよ。

在想着是否有三秒规则这回事的时候。就已经来不及了。

「はぁ……。とりあえず、上司に報告に行きます。ホウレンソウは大事ですからね。はー、すっごい怒られるんだろうなあ……」

“啊……我先去跟上司汇报一下。报告联络商量是很重要的,啊,我大概会被骂得很惨吧……”(*原文 ホウレンソウ:日企专门用语。表示及时报告、及时联络、及时商量的工作模式。姑且翻为报告联络商量)

 と、天使が俺を掴んだまま目を瞑った。すると目の前が真っ白になり、次の瞬間、長髪白髪の偉い人オーラが半端無いじいさんが現れた。

于是,天使捧着我,然后闭上了眼睛。这时眼前一片空白,紧接着,有着飘飘白发的,并且伟人气场十足的老爷爷出现了。

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