第一章 八月一日。到医院去接出院的妹妹

 「好难受…」

 我踩着自行车的踏板朝着妹妹入院的医院前进,不禁发起牢骚来。

 真是的,难得的暑假为什么非要骑着自行车在这热死人的时间带登这种山道。为啥硬软病院(*1)非要建在山上。

 而且这太阳光强到视野快whiteout了。路上连个树荫都没,到医院我也要成病人了。

 妹妹能出院是好,但是至少在暑假结束之后吧,能选个更好的时期多好。真是的,也不考虑一下去接她的人。啊啊,该死的,要是老爸没有回乡下去的话,这坂道用车一下子就上去了。话说,老爸在的话,也不用我特意去接她了。

 在坂道途中没力气了,我下车换成推的形式。呼吸急促真的是很累。为啥非要弄的这么累都要去接她。干脆直接回去算了…

 本来,这样说虽然不好,其实我对妹妹非常苦手。给人感觉不爱说话、倔强,而且父母任何情况下都是站在病弱的妹妹那边,她简直就是随意撒娇…。果然现实中无口系的人不行啊。无法交流。去接她到没什么,但是一想到带上她回家的路上,我的头就痛了起来…

 想这想那的当儿,总算是登上了这坂道。在发狂似的蝉鸣声中,硬软病院的超巨大建筑物耸立在我面前。

译者注:

*1:医院名字…原名:硬軟病院-こうなんびょういん

原文:

 ふう。やっと着いたか。もう、汗でシャツびしょ濡れやな。

 駐輪場にチャリを停めると入り口をくぐる。うぉ、涼しっ。つーか寒い。クーラー効きすぎ。さっきまで暑さで死にそうやったけど、今度は逆に汗が冷えて風邪ひきそうや。

 えっと、何階やったかな。見舞いなんて二ヶ月前に来たっきりやから憶えてへん。ちょっと受付で聞くか。

 ロビーを見回して受付カウンターを探すと、係りの人に尋ねる。

 「あの、すいません。今日退院する家族を迎えに来たんですけど、部屋の番号を......」

 受付の人が顔を上げる。

 「あ、はい。お名前は?」

 「井崎です。井崎智弘」

 「少しお待ちください」

 にこやかにそう言ってから、カウンターにあるパソコンで検索する。それから、首を傾げて呟く。

 「......変ですねぇ。イザキトモヒロさんというお名前で入院してらっしゃる患者さんは、うちにはおられないみたいですけど」

 「え......?あっ、ちゃいます。えっと、入院してるのは妹で、下の名前は由香です。井崎由香」

译文:

 呼,终于到了。真是的,衬衣都湿透了。

 我把车停在自行车停车点之后,就来到了入口处。唔哇,好凉快。不对,应该说好冷。空调的效果过头了。刚才是太热了热的要死,现在反过来太冷了背汗的快感冒了。

 那个,是几楼呢。我只在两个月前才来看望过一次,记不清楚位置了。到接待处去问问吧。

 环视大厅,找到接待台之后便向接待员问到。

 「那个,打扰了。我是来接今天出院的家人的,房间的号码…」

 接待员抬起头。

 「啊,你好。请问名字是?」

 「井崎,井崎智弘」

 「请稍等一下」

 接待员微笑着这样说了之后,就开始用台上的电脑检索起来。不一会儿,接待员歪着脑袋咕嘟到。

 「…奇怪了。我们医院好像没有这位叫井崎智弘的患者」

 「诶…?啊,不是的,那个,住院的是我的妹妹,名是由香。井崎由香」

原文:

 なんや。俺の名前聞いてるんかと思ったら、由香の名前か。ってまあ、考えたら入院してるほうの名前聞くのが当たり前やわな。もしかして俺、アホ丸出し?

 もう一回調べてもらったら、今度はちゃんと見つかった。九階の9646号室。って、何やこれ、縁起悪い番号やな。「くるしむ」やて......。ってゆーか、この部屋番号って、一体この病院どれだけ病室あるねん。この風光明媚なロケーションといい、ホテル業でも兼ねてるんとちゃうやろな。

 やたら小奇麗な内装を見てくだらん事を考えながら、エレベーターに乗って九階に到着。

 がちゃっとドアを開けると、妹の由香がこっちを向く。

 「あ......」

 「よう。準備できてる?」

 「......うん」

 うなずく由香のかたわらには、洗面用具に膨大な量の着替えにポータブルテレビに何冊もの本にぬいぐるみに......。

 「な、何でこんなにたくさん......?」

 待ってくれ。これ全部運べっちゅーんか?聞いてへんぞ、そんなん。大体こんなもん、チャリで運べるかっちゅーねん!

译文:

 搞什么,我还以为是问的我的名字,结果是由香的名字啊。话说,仔细想想的话,理所当然问的是住院的人的名字啊。难道我脑子浸水了。

 再一次检索之后,这次可是好好的找到了。第九层9646号房间。呃,这啥,真是不吉利的号码。「痛苦」(*1)…话说,从这房间的番号来看,这医院到底有多少个房间啊。而且还在建在这种风光明媚的地方,该不会是还兼运营着宾馆业吧。

 我乘着电梯看着这非常整洁的装饰便想着些无聊的事情,不一会儿就到了第九层。

 咔嚓的打开门,妹妹由香朝这边看了过来。

 「啊…」

 「哟,收拾好了?」

 「…嗯」

 由香点了点头,在她旁边是洗漱用具加巨大量的换洗衣服再加便携电视机还有N册书和玩偶…还有…

 「为,为啥这么多…」

 等等。这些全部要运走么?我可没听说有这么多。而且这些东西就凭那自行车能运走么!

译者注:

*1:日语中的くるしむ,正好可以用数字9646的音来表示

原文:

 「......」

 嫌そうな顔を浮かべた俺を見て、由香は黙ってうつむく。おかっぱにした真っ直ぐな髪に顔が隠れて幽霊みたいや。いや、この髪型なら幽霊っちゅーより呪いの市松人形か。

 で、そのまま沈黙。

 .......。

 あーもうっ。こういうリアクションが俺は一番苦手なんや。たくさんになった理由を言うんでも、あるいは開き直るんでもええから、とにかく何か喋れって。

 しかしそれはおいといて、この荷物、マジでどうしよ......。クロメコヤマトでも呼んで、家まで送ってもらうしかないな。着払いで。

 俺はクロメコヤマトの宅配人を呼ぶと、荷物を運んでもらった。やれやれ、これで一安心。

 「よし、ほんなら帰るか。じゃあ、皆さん、色々とお世話になりました」

 同室の人たちとか看護婦さんに挨拶する。それからふと由香を見ると、ぼーっと突っ立ったまんま。このボケはもう。

 「ほら、ちゃんと挨拶して!」

 「......あ、あの。じゃ......」

 「じゃ......やないやろ。さようなら、やろ」

 「さ、さようなら......」

译文:

 「……」

 看到我做出一副不快的表情,由香不做声的低着头。因为是娃娃头(1),前面垂直的头发遮住了脸就像幽灵一样。不对,这发型的话比起幽灵更像是市松人偶(2)。

 然后,一片沉默。

 ……………………

 啊啊受不了。我对这种反应是最苦手的了。说为啥会有这么多东西的理由也好,或者换点其他的什么说也好,总之说点什么吧。

 先放下这个不谈,到底这么多的行李该怎么办….只有叫黑目大和(*3)把这些东西送到家里了。送到付款的方式。

 我联系了黑目大和公司的送货人,让他们把行李送到家里。真是的,这样总算是解决一个问题了。

 「那么,我们回家吧。大家再见,妹妹给你们受你们照顾了」

 我向同房间的其他人和护士道别。然后看了看由香,她只是呆呆站着。这个呆瓜真是的。

 「喂,好好的给大家道别!」

 「…那,那个…那么我走了…」

 「不是说“我走了”的吧…快好好的说“再见”」

 「再,再见…」(*4)

译者注:

  *1:注:おかっぱ 一种头型 短发...(河童头OTL

  *2:市松人形…经常在日系作品里都可以见到的那种穿着和服的人偶,大多是做恐怖氛围用…

  *3:小说上是クロメコヤマト,其实这里是避讳,クロネコヤマト 黑猫大和 日本有名的搬运公司

  *4:这里由香最开始说的是 じゃ 其实这个词就有再见的意思了,但是不礼貌,所以智弘才要由香说 さようなら 考虑到文化差异问题,这里特加说明…

原文:

 全く。コイツ、中二にもなって社会常識ゼロやなホンマ。付き合いきれん。言われんでも、さよならの挨拶くらい当たり前やろ。

 エレベーターで一階に降りると、外に出る前に、麦わら帽子と日焼け止めクリームを渡した。

 「ほら。これ。今日は日差し強いから、ちゃんと日焼け対策しとかなアカンで」

 由香は帽子をしばらく無言で見ると、俺のほうに差し出した。そしれ無言でじっと俺を見る。

 「あのな。それは俺のやなくて、由香ちゃんのや。自分でかぶり」

 由香はしばらくして帽子を頭にのせると、今度は日焼け止めクリームを俺のほうに差し出した。そのまま無言で、さっきと同様こっちの顔をじっと見上げる。

 「......」

 「なに?それも由香ちゃんが自分に塗るんや。俺はもう塗ってきてるからええねん」

 そう言って由香の手を押し戻す。けど由香は首をフルフルと横に振り、日焼け止めクリームを無理やり俺の手に押しつける。そして、自分の腕を俺の前に差し出した。

 「......ひょっとして、塗ってくれって事?」

 まさかと思いながら聞くと、由香は無言でコクコクとうなずく。

 ......全くもう。これやから甘やかされて育ったヤツは......。しかし、両親からは由香の好きにさせてやるよう、キツいお達しが出てるしな。うんざりやけど、おとなしく塗ってやるしかないか。後で親にチクられたりしたら嫌やし。

译文:

 真是的。这家伙都初中二年级了竟然社会常识ZERO。真不想和她在一起,不用说都应该知道,“再见”这种理所当然的问候语。

 乘上电梯来到一楼,在出去之前,我把草帽和防晒霜递给了她。

 「瞧,拿着。今天阳光很强,得好好的应对」

 由香无言的看着帽子,许久,向我递过来。然后无言的直直的的看着我。

 「我说,这不是我的,是由香的,自己戴上」

 由香呆了一会儿,然后戴上了帽子。这次又把防晒霜朝我递了过来。然后无言的,像刚才一样直直的看着我。

 「……」

 「咋了?这个也是给由香用的。我已经涂过了」

 我这样说着把由香的手推了回去。但是由香却摇着头,强行把防晒霜塞我手上。然后,把手臂伸到了我面前。

 「…难道是要我帮你涂?」

 我抱着不会吧的想法问了问,由香无言的点了点头。

 …啊啊真是的。这个被娇生惯养的家伙…但是,父母的指示是要求我按照由香喜欢的去做…虽然很烦人,但只有老老实实的帮她涂上。我可不想她给父母告我的状。

原文:

 日焼け止めクリームを手に取ると、ぺたぺたと塗りたくる。腕と顔と首回り。露出した部分はこれで膳部や。

 「よし。これで完了!どんな凶悪な紫外線もこれで大丈夫や!」

 そう言うと、由香が嬉しそうに笑った。

 「えへ......」

 えへ......、やないっ!このガキ、調子乗りくさってホンマ......。笑ってたら何でも許される思ったら大間違いやぞ。

 「ほな、帰るで」

 由香を連れて病院の外へ出る。その途端、むわっとした熱気とゼミのやかましい騒音が襲ってきた。こんな中を人乗せて帰らなアカンのか。たまらんな、もぉ......。

 駐輪場まで来ると、由香を自転車の荷台に座らせる。荷台には、由香のためにわざわざ座布団をくくりつけてある。そのまま座らせたってええのに、うちの親はホンマ過保護やねんから......。

 俺はペダルに足をかけると、後ろの由香に声をかけた。

 「しっかり掴まっときや。落ちても知らんで」

 由香がギュッとしがみついてくる。それを確認して、チャリを発進。

 来る時と違って帰りは下り坂やから、さすがに楽や。調子に乗ってスピードを上げる。風が気持ちいい。

译文:

 我挤出防晒霜,给她涂的满满的。手,脸还有脖子,皮肤露出来的部分就全部OK了。

 「好了,完成!不管多么凶恶的紫外线都没问题了!」

 我这样一说,由香开心的笑了。

 「诶嘿…」

 诶嘿….算什么啊!这个小鬼,真是得意忘形…以为笑笑的话做什么都可以被原谅的话,那可就大错特错了。

 「好了,回家去吧」

 我带着由香出了医院。刚一出门口,滚滚热气和让人心烦的蝉鸣噪音迎面袭来。在这种破天气下不得不搭着人回去,真是受不了,啊啊…

 来到停车点,我让由香坐到自行车的货架上。货架上还专门为了由香而绑了一个垫子。就原来那样坐上去不也行么,我家的双亲真是过于溺爱她了…

 我踩上踏板,对身后的由香说到。

 「可要抓紧了,要是掉下去了可不关我事哦」

 由香紧紧的抱住了我,我确认没问题之后就骑着车出发了。

 和来的时候相反,回去的路是下坡路,真是轻松啊。趁着势头我加快了速度。风吹着好舒服。

原文:

 ところが、坂道半分下がったところで。

 「あ……!」

 突然由香が声を上げた。

 「なに?どないしたん?」

 チャリンコを停めずに聞くと、由香がボソリと呟く。

 「帽子……」

 「帽子?帽子がどないしたん?」

 「帽子……飛んじゃった……」

 「なにーっ!」

 さっさと言わんかい!俺は慌ててチャリンコを停める。後ろを振り返ると、確かに由香の頭に帽子はなかった。

 「飛んだって、どこで?」

 由香は黙って坂の上を指差す。

 「ちょ、ちょっと待っててな。拾ってくるから、自転車見てて」

 坂を上がって辺りを捜すと、帽子がガードレールの外の崖下に落ちてた。ちょっと取りに行くのは大変そう。っていうか面倒くさそう。諦めよ。あんなん無理して取りに行って、怪我でもしたらアホみたいやし。

译文:

 就在坡道下了一半的时候。

 「啊….!」

 突然由香叫了起来。

 「咋了?发生什么了?」

 我没有停下自行车,只是这样问了一下,由香小声的咕哝道。

 「帽子…」

 「帽子?帽子怎么了?」

 「帽子…飞走了…」

 「什么!」

 早说啊!我赶紧停下自行车。回过头去一看,由香头上的帽子确实没了。

 「你说飞走了,什么地方飞的?」

 由香不做声的往坡上指了一下。

 「在这里稍微等等,我去捡,你看着自行车」

 我登上坡道在附近找了一下,发现帽子掉到了护栏外面的崖下面去了。要去捡回来的话不太容易。应该说是太费事了。放弃吧。为了那个帽子花大力气去捡,要是受伤了的话就像是个白痴了啊。

原文:

 潔く断念すると、チャリの所へ戻る。

 「アカンわ。取るの無理」

 俺がそう言うと、由香は顔をふくれさせた。不満らしい。

 「なに?あの帽子、気に入ってたん?」

 尋ねると、由香はコクリとうなずく。

 「そうは言ってもなぁ。無理やで。諦めて」

 俺の言葉に、涙を浮かべる由香。しかし、そんな目で見られてもなぁ。第一、ちゃんと紐を首にかけとかんかった自分が悪いんやんけ……。

 「……よし。分かった。ほんなら、家に着いたら代わりの帽子買いに行こ。お兄ちゃんが好きなん買うてやるから」

 無言の抗議に耐えきれんくなってそう言うと、由香はほっぺたをふくれさせたまま渋々うなずいた。やれやれ。

 「よし、ほなさっさと帰ろ。後ろ乗って」

 もっかい由香を後ろに乗せると、クソ熱いアスファルトの上をチャリをこいで家に向かった。

 茹であがりそうな暑さと目眩を起こしそうな日差しの中、由香を連れてなんとか無事に我が家に生還。

译文:

 决心放弃之后,我回到了自行车的地方。

 「不行,捡不到了」

 我这样一说,由香鼓起了脸,好像很不满。

 「咋了?很中意那个帽子吗?」

 我这样一问,由香轻轻的点了点头。

 「就算是这样,也没辙了,放弃吧」

 听到我这样一说,由香双眼泪汪汪的看着我。就算你这样看着我也没辙啊,首先,要怪你自己没好好的把带子系在脖子上…

 「…好吧,我知道了。这样的话,到家之后一起去买代替的帽子吧。哥哥给你买一顶你喜欢的帽子送给你」

 无法忍受这无言的抗议的我如此说道,由香鼓着脸点了点头。真是的。

 「好了,那就速度回家了。坐上后面吧」

 由香再次坐上货架之后,在这滚烫的柏油路上我踏着自行车朝家驶去。

 在这就好似要把人煮熟般的温度和这晒得人头晕的阳光中,我带着由香总算是活着回到了家。

原文:

 俺は玄関を上がって台所に行くと、ポカリを一気飲みして仰向けにひっくり返った。さすがに人を乗せて硬軟病院から三ノ宮までは遠い。干からびるかと思った。

 由香が久し振りの我が家をキョロキョロと見回す。

 「お母さんたち……」

 呟いて俺を見る。

 「ああ、なんか急に親戚の法事が入って、九州まで帰ってるわ。一週間は帰られへんて。せっかく退院の日に迎えてやれんて、残念がってたで」

 「……」

 無言。

 「なに?寂しい?」

 「……」

 やはり無言。

 ……全く。黙り込まんと、返事くらいしてくれ。声は出さんでもええから、せめてうなずくとかなんとか……。

 それにしても、バテだな。少し休まんと、動かれへん……。

 仰向けに寝転がったままぐったりしてると、由香がすぐ隣に座り込んだ。俺の服をクイクイと引っ張る。そしてボソリ。

译文:

 进了门我马上来到厨房,仰着身子一口气喝掉了一瓶POCARI(*1)。搭着人从硬软病院到三之宫果然够远的。我都怀疑自己是不是晒成肉干了。

 由香在这久别的家里找着什么似的东张西望。

 「妈妈他们…」

 咕哝着看着我。

 「啊,好像是突然要去参加亲戚的法事,到九州去了。一个星期都不能回来。难得你出院却不能来接你,他们都感到很遗憾」

 「……」

 无言。

 「咋了?寂寞吗?」

 「……」

 果然还是无言。

 …真是的。不要老是沉默啊,至少回个话吧。不出声也行啊,好歹点个头什么的吧…

 说起来,可真是累死了。不休息一下的话,就无法动弹了…

 我正疲惫的仰着身子睡起来,由香就马上坐到了我的旁边。轻轻的拉着我的衣服。然后小声的说到。

译者注:

*1:POCARI 全称POCARI SWEAT 日本的大塚制药发卖的一种清凉饮料。

原文:

 「……帽子」

 あ、そういえば。家に着いたら買いに行くと約束したっけ。しかし、今はちょっと……。

 「……ゴメン。悪いけど、後にして。少し休ませて……」

 由香は首をフルフルと横に振る。

 「帰ったら買いに行くって言った」

 由香は再び無言で首を振る。

 頼むわコイツ。誰か何とかしてくれ。

 俺は死にそうな思いで体を起こすと、靴を履いた。

 とりあえずデパートに行くと、帽子売り場に上がる。

 由香が無言のまま早速選び始める。

 一つ選んで、かぶる。そして、俺を無言で見る。似合うかどうか聞きたいらしい。

 「ああ、似合う似合う。それでええんちゃう」

 適当に答えた。帽子の良し悪しなんかどうせ俺には分からへんし、本人が気に入ればそれでええやろうし。

译文:

 「…帽子」

 啊,说起来。好像约定到了家之后就带她去买帽子。但是,现在稍微有点…

 「…对不起。虽然我不对,但是一会儿再去吧。让我休息一会儿…」

 由香摇着头。

 「是说到家之后就去买的」

 「说是这样说的,但是拜托你了,我现在真的累死了,不休息的话没法动了」

 由香再次无言的摇着头。

 求神拜佛,谁能让这家伙不这样…

 带着这好似要死掉一般的感觉,我起身来,穿上了鞋子。

 急匆匆来到百货商城,然后找到卖帽子的地方。

 由香还是一言不发的立刻选起来。

 选了一顶,戴上。然后无言的看着我。好像是想听听我觉得否合适。

 「啊,合适合适。这帽子不错嘛」

 适当的答复了一下。反正我也不懂帽子的好坏,她本人喜欢的话就行。

原文:

 由香は気に入らんかったらしく、別の帽子をかぶって再び俺を見た。

 「ああ、それでええんちゃう」

 さっき同様適当に答える。しかし由香はまたもや別の帽子を選んできた。

 「うん。似合ってるよ」

 言いながら、だんだんイライラしてきた。帽子なんてどれでもええやんけ。さっさと決めてくれ。

 しかし、由香はその帽子も戻して別の帽子をかぶる。

 そんなことが十回以上続いた。全く、コイツは一体何を考えてるんや。

 「どないしたん?気に入ったやつ、なかったん?」

 いい加減我慢出来んようになって尋ねると、由香は不満そうな顔でフルフルと首を振った。

 「じゃあ、気に入ったやつあったん?」

 そう聞くと、コクリとうなずく。

 「ほんならそれにしたらええやん」

 由香は再び首を振る。どういうリアクションなんか、さっぱり分からん。気に入ったやつがなかったんなら分かるけど、気に入ったやつがあるのに何がどう不満なんや。

 「気に入ったやつってどれ?」

 困って尋ねると、由香は二度目か三度目にかぶった帽子を指差した。広くて平らなつばに丸い頭頂部。お洒落な感じでリボンがついてる。由香には少し大人っぽい気もするけど、デザインは悪くないんちゃうか。

译文:

 由香好像并不中意,戴上其他帽子再次看着我。

 「啊,这帽子也不错嘛」

 和刚才一样适当的答了一下。但是由香又选到了别的帽子。

 「嗯。很合适哦」

 我这样说着,开始烦躁起来。帽子什么的随便哪个都行,快点决定吧。

 但是,由香又把那帽子放了回去,戴上了另外的帽子。

 就这样重复了十次以上。真是的,这家伙到底在想些什么。

 「怎么了?没有中意的帽子吗?」

 我快受不了,于是就问了一下,由香一副不满的表情摇着头。

 「那么,有中意的帽子了?」

 这样一问,由香轻轻的点了点头。

 「那样的话就买那个帽子不就好了」

 由香再次摇着头。这是啥反应,完全理解不能。没有中意的帽子的话还能理解,明明有中意的帽子为啥会不满啊。

 「中意的帽子是哪个?」

 我囧了,于是这样问到。于是由香指着不知是第二次还是第三次戴上的帽子。又大又平的帽缘,圆圆的帽顶。并且还附着漂亮的丝带。对由香来说稍微有点过于成熟,不过样式设计的还不错。

原文:

 「じゃあ、これにするか?」

 俺が聞くと、由香は再び帽子をかぶって見せた。そしてじっと俺を見る。俺も少しじっくり、帽子をかぶった由香を眺めた。

 ……まあ、似合ってる。って、もともと由香は、俺の妹とは思えんくらい外見は可愛いから何でも似合うんやけど。まあ、可愛いのは外見だけやけどな……。

 「その帽子かぶって白のワンピースとか着たら、どっかのお嬢様みたいやな」

 お世辞でそう言うと、由香は嬉しそうに笑った。

 「じゃあ、これ……」

 そう言って、俺に帽子を手渡す。やれやれ、やっと決まった。レジに帽子を持って行く。二千六百円も取られた。

 「よし。ほんなら帰るか」

 デパートを出ると、由香が俺の袖を引っ張った。

 「なに?」

 「もうちょっと……」

 そう言ってセンター街のほうを指差す。まだ他に買ってほしいものでもあるんやろか?

译文:

 「那么,就买这个?」

 我这样一问,由香再次戴上这帽子给我看。然后直直的看着我。我也稍微仔细的观察了一下戴着帽子的由香。

 ……嘛,很合适。话说,本来由香,让人想不到是我妹妹的程度般,外表很可爱。戴什么都很好看。嘛,只是表面看着可爱而已…

 「戴着这帽子再加上白色连衣裙的话,就像哪家的大小姐一样」

 不过是说了些恭维话,由香开心的笑了。

 「那么,就要这个…」

 这样说了之后,由香把帽子给了我。哎呀呀,终于决定了。拿着帽子来到付款处,花掉了两千六百日元。

 「好了,那就回家去吧」

 刚一出百货商城,由香就拉着我的衣袖。

 「咋了?」

 「再逛逛…」

 由香边说,边指着中心街的方向。还有其他什么想要买的东西吗?

原文:

 「何がほしいん?」

 由香は黙って首を振る。

 「何?欲しいものがあるんやないわけ?」

 由香はコクコクうなずく。

 「じゃあ、何?ただ向こうに行きたいだけ?」

 コクコク。

 「散歩?」

 コクコク。

 はぁ……。お前はずっと後ろに乗ってただけやから元気やろけど、俺はチャリで山の上の病院まで往復して、ええかげん疲れてるんやぞ。勘弁してくれ。

 とはいえしょうがない。久し振りの街を見たいっちゅー気持ちも一応分かることは分かる。両親からのきつい言いつけもあることやし、少し付き合うか……。

 「よし。ほな、ちょっとその辺回ってから帰ろか」

 由香が嬉しそうに笑う。

 俺はセンター街に向かって歩き出した。

 「お兄ちゃん……」

 後ろから由香が呼び止める。

译文:

 「想要什么?」

 由香不支声的摇着头。

 「怎么?并没有想要的东西的意思?」

 由香轻轻的点了点头。

 「那么,咋了?只是想到那边去走走?」

 点头。

 「散步?」

 点头。

 哈……你一直坐在后座上所以才这么有精神,我可是骑着自行车往返于家和那山上的医院,可是非常的疲惫了啊。饶了我吧。

 说是这样说,但是没办法。想看看久违的大街的那种心情我好歹还是可以理解的。加上有父母的指示在身,再陪陪她吧…

 「好,走吧,只在那附近转转就回家哦」

 由香开心的笑了。

 我朝着中心街走了起来。

 「哥哥…」

 身后的由香叫住了我。

原文:

 「何?」

 「手……」

 そう言いながら、手を差し出す由香。

 「何?ひょっとして、手ぇつないでとか言うつもりか?」

 コクコク。

 「あのなぁ……。由香ちゃん、もう中二やろ。いつまでそんな子供みたいなこと言うてんねん」

 俺がため息をつくと、由香はすねたような目でこっちを見た。そのまま無言。

 ああ、もう!子供のお守りは大変やな……。

 俺は仕方なく由香と手をつないだ。こんなこと、クラスの友達に見られたら何言われるか分からんな……。

 「で、どこら辺回る?」

 「……お兄ちゃんの行きたいとこ」

 「俺の行きたいとこ?」

 って言うと、ゲーセンとか、あにめい都とか、後は……。いや、あそこのパソゲーショップは女の子を連れて行くような場所やない。とすると、他にどこや。三ノ宮最大の売り場面積を誇る浸々堂書店か。

译文:

 「咋了?」

 「手……」

 由香边说者,边伸出手来。

 「咋了?难道是要打算要牵手吗?」

 点头。

 「我说…由香,你已经初中二年级了吧。不能老是说这种像个小孩子的话」

 我一叹气,由香一副闹别扭的眼色看着我。然后无言。

 啊。受不了!看小孩的工作可真是不容易啊…

 我无奈的牵着由香的手。这要是被班上的朋友看到了都不知道会被说些啥…

 「那么,想到哪里逛逛?」

 「…哥哥想去的地方」

 「我想去的地方?」

 也就是说,游戏厅,动画都(*1),然后是….不行,那里的电脑游戏贩卖店可不是该带着女孩子去的地方。这样的话,其他还有哪儿啊。有着三之宫最大的贩卖场面积的浸浸堂书店吧。

译者注:

*1:あにめい都,日本有名的ACG制品贩卖店,animate,原名是アニメイト,这里谐音あにめい都,和那个黑猫大和一样…避讳吧。

原文:

 そやな。浸々堂がいい。あそこの文庫のコーナーとかでもうろついてたら、知的なお兄ちゃんのイメージやしな。よっしゃ。決定や。

 俺はそう決定すると、センター街のエスカレーターを上がって三階の浸々堂へ行った。

 由香はしばらくおとなしくついてきてたけど、やがて退屈になったんか、俺の袖を引っ張った。

 「ん?どないした?」

 「……漫画がいい」

 来た。狙いどおり。これであにめい都とかに堂々と立ち寄る口実が出来た。完璧やな、俺の作戦。

 俺は足取りも軽くあにめい都に向かった。そして、奥の漫画コーナーに由香を置いてくると、自分はパソゲー関連グッズを見て回る。とりあえずまずは『踏破痕』のトレカか。そういや今度プレ捨てに移植するらしいな。フルボイスで。でも俺の好きなキャラは基本的に無言で喋らへんから、あんま関係ないか。一応買うけどな……。

 俺が棚の前で考えてると、袖をクイクイと引っ張る者があった。振り向くと、由香や。

 「どないしたん?欲しい漫画、なかった?」

 由香は無言でフルフル首を振る。

 「じゃあ、あったん?買おか?」

译文:

 是啊。浸浸堂不错。去那里的文库柜台什么的转转的话,在由香眼里我的印象可就是一个有学识的哥哥形象了。不错,决定了。

 我这样决定之后,就乘着中心街的电动扶梯来到了三楼的浸浸堂。

 由香好一会儿都老老实实的跟着我,可能是开始觉得无聊了吧,拉了拉我的衣袖。

 「嗯?怎么了?」

 「…想看漫画」

 出现了。这正是我的目的。这样一来就有堂堂正正的去动画都的理由了。我的作战太完美了。

 我踏着轻快的脚步来到了动画都。然后将由香留在里面的漫画柜台,我自己去逛逛电脑游戏相关的商品。总之先看看「踏破痕」(1)的卡片吧。说起来这次好像移植到了“玩了就扔“(2)上。全语音版。不过我喜欢的角色基本上不怎么说话。所以无所谓啊。姑且还是要买…

 我正在柜子面前思考着,有人在轻轻的拉着我的衣袖。转过去一看,由香。

 「怎么了?没有想要的漫画?」

 由香只是无言的摇头。

 「那么,有想要的?去买吧?」

译者注:

  *1:注:捏他,原文注音是とうはあと,正好和TO HEART的音一样。

  *2:捏他,其实发音是プレステ,正好是PLAYSTATION,PS的意思。囧…

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